のんびらあと

ストックイラストとがま口製作の記録です。

継続するのは難しい…

こんにちは~

 

11月はじめからストックイラストの継続投稿を目標にしています。そのせいで、なかなかブログを書きにこられず、読ませてもらうのを楽しみにしているブログものぞきに行けずでした。もう12月になろうとしていますね…。

 

今日は珍しく、ノルマ?が早く終わったので、ひさびさのブログです。ストックイラストの今後の目標のことを書こうと思います。

 

イラストの販売などを考えたことがある方ならご存じかもしれませんが、ストックイラストとは何ぞや?という方も読まれてるかもしれませんので、簡単に説明を。

 

主にストックフォトと呼ばれているように写真が代表的ですが、色々なシチュエーションに合わせて販売されているイラスト素材をストックイラストと一般的に呼ぶようです。クリエイターがストックフォトの会社に素材を登録し、利用者は会社に使用料を払うことで利用できます。それ以外にも、動画、音楽などの素材が販売されています。ゲッティイメージズ、アマナ、PIXTA、Shutterstockなどのクレジットはテレビでもよく目にされているのではないでしょうか(イメージ写真なんかでよく見ますよね)。

 

また、最近では、無料でダウンロードできるイラストAC(写真はフォトAC)などのフリー素材も人気です。イラストに限って言えば、イラストレーターのみふねたかしさんが運営するサイト「いらすとや」は、毎日見ない日はないぐらいあちこちで使われている印象があります。

 

サイトによって販売やダウンロード条件がかなり違いますが、だいたいのストックサイトは、ダウンロードされたらクリエイターにお金が入るシステムです(と言ってもそう簡単ではないんですが💦)。

 

私も、2年ほど前、イラストボックスという無料イラスト素材サイトからイラストの投稿を始め、投稿に慣れてきたところで、イラストACやPIXTAにも登録しました。ストックイラストだったら、自分程度の能力であっても、審査基準にさえ通っていれば、どんなイラストに需要があるか考えながら描いて、必要な人にダウンロードしてもらうということができるので、すごく楽しいですし、今後もやっていきたいなと思っています。

 

…で、売り上げはどうなの?っていう話なんですけど、それが、まっっったく、ないんですね。「少ない」ではありません、現状売り上げゼロってことです💦

 

ダウンロードはちょこちょこしていただけるんですが、換金できる数に到達するにはまだまだです。もう、お話にならないレベルなので、ブログのサブタイトルにストックイラストとか書いてて、ごめんなさいってぐらいです。はい。

 

言い訳しますと、こういったサイトである程度の成果をあげるには、イラストの登録数をかなりの枚数あげる必要があると言われています。それなりの売り上げがあるクリエイターさんのイラスト登録数を見てみますと、千とか万単位とかで、やっぱり枚数の桁が違う…。私はすでに枚数の時点で「そりゃ描いてないから当然でしょ」って枚数しか描けていないわけです…。投稿枚数を増やすことをまずしないといけないのはわかっていたけど、なかなかできずにいる状態でした。

 

そんな時に、登録しているPIXTAからストックイラストセミナーのお知らせが。

 

講師のUDON-COさんは、PIXTA専属のクリエイターで、しかもjpeg素材のみで成果を上げてこられた方だそうで(すごすぎる!)、zoom参加ということもあり、申し込みしました。

 

有料の講座だし、イラスト関係のセミナーは初めてだったので迷っていましたが、いや~、参加してよかった。技術的なお話というよりもむしろ、「ストックイラストを描く毎日」とはどういったものか、UDON-COさんは毎日描くためにどのような取り組みをしているのか、というお話でした。

 

お話を聞いて、まず思ったのは、「自分はできない言い訳ばかりしていたな」ということ。ストックイラストするにあたって、やっぱり自分なりに色々調べてはいたんですが、「ベクター素材じゃないと売れないんじゃないか」とか「みんなが描いてるようなテーマじゃなくてニッチな路線を狙わないと売れないんじゃないか」とか思ってしまっていたんですよね。それでますます手が止まってました。

 

UDON-COさんは、みんなが描いてるような定番でもいい、描いてて楽しいのが一番だということ、自分が楽しく描いて続けていける環境作りに努力すること、などをお話されていて、すごくモチベーションが上がりました。とにかく続けることが大事なんだな、と。

 

というわけで、セミナーの翌日から、一日一枚ストックに登録していく作業を継続しています。新たに、Shutterstockにも登録しました。さしあたり、自分が得意な人物のデフォルメイラストを、服装変化させることで枚数増やしているという…(汗)。私描くのむちゃくちゃ遅いので、一日一枚のノルマこなすにはこの方法しかとれないんです、今のところ(´;ω;`)ウゥゥ

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職業別バリエーション

あまりキツキツにノルマを課しても楽しくなくなってくるので(UDON-COさんも楽しくないことは続かないから、しない!と断言されてましたし)、登録できる素材が出来なかった日にはかわりに5分ラフ描く時間を作る、など、できなかった場合の自己救済手段を準備しつつ、当面の目標としてPIXTAをメインに100枚登録を頑張ろうと思っています。100枚超えた先に、何か見えてきたらいいんだけど…。

 

 

今回はこのへんで。ではではまた。

 

 

まつもと泉先生

こんにちは。

 

今日は、漫画家のまつもと泉先生とその作品「きまぐれオレンジ☆ロード」について書こうと思います。

 

子どもの頃、本屋さんの少年漫画のコーナーで、偶然1巻の表紙を見かけ、親に買ってもらったのが最初でした。表紙の女の子の絵のおしゃれさだけに惹かれた、いわゆる「ジャケ買い」だったのですが、私にとっては、中身もすごく新鮮に思えて、それまで買っていた少女漫画雑誌をやめて、週刊少年ジャンプ派になったきっかけの漫画でもありました。

 

あらすじは、超能力者一家の生まれである主人公の春日恭介が、転校先の中学校で鮎川まどかという美少女に出会い、鮎川まどかの妹分の檜山ひかるにも好意を持たれ、三角関係になるという…、まあ、ラブコメです。超能力者だからといって、大いなる陰謀に主人公が巻き込まれるわけではなく、ジャンプでよくある壮大なストーリー展開になるわけでもありません。また、三角関係だからといって、男女の泥沼的な展開になるわけでもありません。

 

主人公は、謎が多いまどかのことがすごく気になっているけれど、素直に好意を寄せてくれるひかるちゃんを傷つけたくない一心で、超能力を使って二人との平和な関係?を保とうとするお話といったらいいでしょうか。書いてるうちに、あれ?私ファンなのに、作品サゲてないか?と思ってきましたが(汗)、そのつもりはないです💦

 

私はまどかさん派でしたが、まどかさんと恭介がいい感じになっているシーンで、ひかるちゃんの邪魔が入る(ひかるちゃんはまどかと恭介の関係を知らない)と、なぜかホッと安心するというか、ずっとこのまま三人でドタバタしといてほしいと、いち読者としては思ってしまうという、そういうありそうでなさそうな雰囲気がこの漫画の魅力でした。

 

また、この作品の大きな魅力となっていたのが、絵です。オシャレな雑誌から出てきたかのようなファッションや背景や色づかい、少女漫画のようなコマ割り、可愛い女の子たち。今ではそれほど珍しくはないかもしれませんが、当時はすごく新鮮だったのを覚えています(ジャンプでは江口寿史先生がそれに近い路線だったかと思いますが、まつもと先生はより身近で親しみやすい印象でした)。特に、まどかを描いた絵はいい絵が多くて、トレースも沢山したし模写も沢山しましたが、いつも私が描くと残念な感じに仕上がってしまっていました。

 

漫画家の赤松健先生との対談でお話されていたことなのですが、まつもと先生は、永井豪先生のような正統のGペンのタッチを生かして、江口寿史先生のようなキャラクターを描くことを目指されていたとのことで、のちに細野不二彦先生、いのまたむつみ先生の影響も受けていたそうです。それを読んで、なるほど、あの繊細だけれど強くてはっきりした線は、色々と考えて工夫を重ねられた結果生まれたものなんだな、と納得しました。

 

まどかというキャラは、顔が安定しないヒロインだとファンの間では言われていて、後半はアシスタントが描いていたのではないかという噂がでるほどでしたが、私個人の見方としては、絵柄に対しての探求心から、まどかの顔をより良くするために実験的な描き方をたびたび試されていたせいではないだろうか、と思っています。新しいことを取り入れたい貪欲さを常に持っておられたのではないでしょうか。

 

確かに、ん?顔変わった?と思うことが連載中多々ありましたが、どのまどかもいい表情だったりするんですよね。

 

ひさかたぶりに、当時を思い出しながら、まどかを描いてみました。

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まどか

当時、カラートーンを使用した漫画は大変珍しかったようです。この絵は、第1巻の表紙を描きましたが、カラートーンを使用した雰囲気を目指してみました。最近では漫画の世界でもデジタル化が進み、スクリーントーンの会社が倒産したりと、時代の波を感じずにはおれません。私が憧れていたアイテム、カラートーンにいたっては、もうほぼ絶滅状態だそうです…(都会の画材屋さんに行かなければ売っていなかったし、モノクロのトーンより高かったので、佐賀県のなかでも陸の孤島に住んでいた昔の私には手が届きませんでした)。

 

まつもと先生が、脳脊髄液減少症で闘病中だというのを知ったのは、数年前のことでした。オレンジロードのことをふと思い出し、ネット記事を調べていて知ったのですが、大変驚きました。私の友人が同じ病気だったからです。

 

脳脊髄液減少症は、脳脊髄液が漏出することで減少し、頭痛やめまい、耳鳴り、倦怠など様々な症状が起こる病気です。私の友人は、ずっと体調不良に悩まされてきたらしく、色々な病院で診てもらったそうなのですが、全国でも専門医が少なく、ずっと原因がわからないままだったそうで、やっと診断がついた、と話していました。まつもと先生に関するネット記事を拝見しても、5年ほどあちこちの病院を回った、との話ですから、ずっと不安な状況のなかで病状に耐えてこられたのだと思います。

 

この病気は、専門家のなかでも意見が分かれていて、患者とその支援者の長年の運動ののち、2012年にやっと保険適用が決まったのだそうです。まつもと泉先生も、病気への理解を深めるための活動を続けてこられたといいます。

 

そのようななかでも、執筆への思いは変わらず、近年まで作品の構想を練られていました。ご自身の病気を題材にした作品も考えられていたとのことで、それを見られなくなってしまったことが、大変残念でなりません。

 

先生の漫画によって、本当にいろいろなことを与えてもらいました。「きまぐれオレンジ☆ロード」は、日本経済が上り調子だった時代背景を映したような、ひたすら明るい漫画でしたが、私にとっては、憧れが詰まっていて、大人になることへの希望をもたらしてくれた漫画でした。

 

まつもと泉先生、ありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レーシングミクさんに挑戦 その5

こんにちは。レーシングミク、いつまで続けるつもりだって感じですが、今回で終わります。懲りずに読んでくださり、ありがとうございますm(__)m

 

 

下塗り完了した後からになります。まずはmignonさんの本を参考にしつつ、肌塗りをしました。

 

yuurikouimari.hatenablog.com

 カラーラフで付けた影部分をコピーして下塗りの上にのせ、ぼかしていきます(1影)。光源や筋肉の付き方によって影のぼかしに変化をつけるという方法は、すごく参考になりました。

 

 

また、mignonさんの本で、いちばん印象に残った部分があります。それは、人体を「どう捉え」、どう「二次元のイラストに落とし込むのかは描き手によって変わ」る、というものです。「そのデフォルメの仕方が「個性」になる」という言葉に、とんでもなく衝撃を受けました。いかに自分が何も考えずに肌を塗ってたか…。形がとれてたらいいや、ぐらいに思っていた今までの自分を殴ってやりたい。テクニック云々より大事なことをこの本が教えてくれた気がします。

 

 

2影、3影と、より濃い影をのせていき、ハイライトをつけて肌を塗り終わりました。筋肉や脂肪の付き具合を意識しつつも、腹筋はあまり強調しないほうが好きだなと思い、描き込みはそこそこにしました。

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肌塗り部分

私はいつも、物体が落とす影を塗るほうに気を取られてしまい、光源の位置をたびたび忘れてしまいます。それで今回は、塗り終わりまで光源を忘れないよう、矢印を書くことにしました。実際、今回の絵でも、「はっ!光源はこっちだった!」と気づかされること多々あり(;^ω^)、役に立ちました💦今度からこうしよう。

 

 

次に、服を塗ります。ラテックス部分は、ツルツル感を出すために、面を意識してぼかし過ぎないよう気を付けました。ファー部分は、今回厚塗りではなくどっちかというとアニメ塗り~ブラシ塗りに近いので、毛のフワフワした感じを出せるように、描き込みすぎないように気を付けました。

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服の部分

 

 

そして、金属部分を塗ります。この本を参考にして塗りました。

 

 一年前くらいに購入していたのですが、今まで自分の絵で宝石や金属を描くことがあまりなかったので、今回やっと出番が~✨宝石の線画素材とブラシがダウンロード特典についてて、描き方だけでなくちょっとした宝石図鑑にもなっています。楽しい本です。

 

 

杖と、あちこちにあるクロス型の星のパーツなど、今回結構金属を塗るところ多かったですが、金属を塗るって楽しいですね~これ。女性が貴金属を好きな理由がちょっとわかる気がしました。この絵柄にはもうちょっとあっさりめの塗りが合っていたかな~?でも楽しかったからまあいいか。

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金属部分

 

今度は髪の毛を塗ります。1影、2影、ハイライトと塗っていきました。ツインテール部分のグラデーションは下塗り段階より良くなったと思います。ただ…。前髪とサイドの髪にもグリーンから黄緑のグラデーションがありまして、髪色の明るさと光が当たってる明るさ(ハイライト)をどう描いたらいい感じが出せるのか、塗れば塗るほどわけがわからなくなってしまい、髪の毛については自分のなかで消化不良な感じで終わってしまいました。数日このせいで作業の手が止まってしまってたんですが、最終的に「もう、これぐらいにしといたるわ!」と吉本新喜劇的な捨てゼリフを残しつつ、無理矢理終了しました…。髪の毛は本当、悔いが残っています。今後の課題だ…。

 

 

塗り作業の一番最後は、顔のパーツを塗ります。一番好きな作業なので、いつも一番最後に塗っています(ショートケーキのイチゴは一番最後に食べる派←どうでもいい)。メイクしてあげてる気分になって、楽しいんですよね。塗っているときはニヤニヤしていると思います💦かんざきひろさんのレーシングミクは、瞳孔が星の形になっていますが、自分のイラストとは合わなかったため、ハイライトを星型にしました。でも、絵を拡大しないとよく見えないという…(汗)。

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顔部分

 

 

線画の色トレスをして人物の塗りは終了です。

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ミクちゃんの塗り完了

 

次に背景に移ります。カラーラフを家族に見せたときに、観客席も描いたほうがいい、との感想があったので、描くことにしました。

 

 

描いたのは…、鈴鹿サーキットの観客席、グランドスタンドです。なぜここにしたのかというと、以前、5年ほど、三重県の津市に住んでいて、唯一実際に行ったことがあるサーキットだからです。恥ずかしながら今回調べて初めて知ったのですが、ホンダの創業者本田宗一郎氏が日本で初めて造ったレーシングサーキットだったんですね…。いやほんと近くに住んでいたというのにお恥ずかしい。もっとちゃんと見とくんだった…。

 

 

鈴鹿といえば、納豆コーヒーゼリーサンドで有名な鞍馬サンドしか思い浮かばない私でした、すみません(このサンドイッチ、納豆とコーヒーゼリーを生クリームで挟んだという、すんごい食べ物です。食べた人に感想聞いたことがあるんですが、「まぁ意外と食べられる」んだそうです。コーヒーゼリーで納豆臭を感じないらしい。私は挑戦しませんでしたが。それ以外にも、地元の食材を使ったいろんな種類のサンドイッチがあり、パンも自家製で美味しいので、お近くに寄られたさいはぜひ~)。私もまた行きたいな。

 

 

話がだいぶ脱線しました💦鈴鹿のグランドスタンドのアウトラインをとって描き込んで、そこから観客のシルエットをちまちま点描しました。実際には観覧車がそばにあるのですが(遊園地になってる)、雑多な感じになっちゃうので、描いていません。空に紙吹雪を散らし、仕上げ作業をして、やっと完成しました。

 

 

長かったあ…。

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完成しました

提出後、しばらくは他の作品を観るのが怖くてピアプロを覗きに行けませんでした。締め切り数日後に他の方々の作品を観に行きました。観た感想…。

 

 

フィギュアとねんどろいど、確実に無理ですな。

 

 

いやもう、サムネ一覧を眺めた時点で負けてますよ…。頑張ったんだけどなあ…。出品作品を拝見すると、もちろん上手いというのもあるけど、みなさん「うちの子」ミクちゃんを最大限いい状態にもっていけるようにすごく練られてる。作品の魅力で負けてましたね。普段は他の人の絵の魅力を素直に感じられるのに、コンテストってやっぱ違うのかなあ、自分との差を感じるばっかりで、観るのが苦しかったです。

 

 

ですが、今回、書き慣れていないのもあって5回にもわたる長期になってしまいましたが、メイキングを初めてブログに書いているうちに、

 「こんなことができるようになった」

 「こういうところに意識を向けられるようになったんだ」

という自分自身の変化を発見できました。自分自身を見つめ直すことができたというか。

 

 

じゃあ、今度はこういうことをやってみよう、と、次に目を向けることが、ブログに書くことで自然にできるようになった気がしています。以前、DAMのイラコンに出した時には、もっと落ち込んで絵もしばらく描けない状態が続きましたけど…。やっぱり、読んで感想をくださる方がいるというのはありがたいことですね。

 

 

次のイラコンに応募するのは来年あたりになりそうですが、それに備えて、気持ちを切り替えてイラストの勉強を続けていこうと思っています。

 

 

毎回、長い文章を読んでいただき、本当にありがとうございました。

 

 

ではではまた~

 

 

 

 

レーシングミクさんに挑戦 その4

こんにちは。レーシングミク4回目。今回こそ、サクサク進みたいです…。

 

 

前回のカラーラフで、色々目についたところがあったので、線画ではその部分を直しました(ミクちゃんの顔の歪み、左側のツインテールの配置、スカートのプリーツ追加などなど)。また、カラーラフを見た家族からは、娘「目が小さいよ」夫「このお坊さんが持ってる棒みたいなのなんなん(大阪弁)」という意見が…(ううっ)。

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この棒

このステッキ?、ラフではよくわからないまま描いていたのですが、元画像を見てもらったところ、車のシリンダーがモチーフということがわかりました(画力…(;^ω^))。その後、夫から一時間くらいシリンダーについて説明を受け、シリンダーの重要さを十分に理解したうえでペン入れに臨んだ次第です…(ちなみに、お坊さんの持っている棒は、「錫杖(しゃくじょう)」といって、修行僧が野山を巡業するときケモノなどから音で身を守るために使ったものだそうです…)。

 

 

…で、シリンダーの線画に3日かかりました(涙)。塗りも含めるとミクちゃんより時間かけてるよ~!!これでシリンダーに見えなかったらほんと泣く。

 

 

…と愚痴はおいといて、線画から色塗りに進んでしまった後に上記の修正をしようと思ったら、実際かなり面倒なので、カラーラフ描いといてよかったです。それと、もう一つ、カラーラフを下敷きに線画を描くことにより、もうすでに陰影がどの部分かわかっているから、引く線の強弱や墨だまりをどこにするかなどで迷いませんでした。線画がちょっと早く進められるかも。そこは大きな利点だと思いました。

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線画完了

 

 

線画が済んだら下塗りに進みます。と、ここで、またまたミクちゃんのツインテール部分でつまづきました。2018レーシングミクちゃんは、ツインテール部分が水色→エメラルドグリーン→黄緑のグラデーションになっています。

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グラデーション配色メモ

 

 

クリスタの通常のグラデーション機能だと、縦横斜めの直線的なグラデーションしかできないはず…。

 

 

こういう髪の毛の曲線的なグラデーションは、ツールを使わずに手で塗ってぼかすしかないかなあ…?と疑問に思っていたら、YouTubeハシケンさんの講座で、クリスタの「等高線塗り」の説明がされていました。

 

 

なるほど~。これなら微妙なグラデーションもできますね。ハシケンさんのクリスタ講座の動画は、機能の説明に特化されてて、時間も短くまとめられているのでいいです。初心者が間違いやすいポイントにも説明があり、初めての機能を使う場合などに事前に予習したりするのに活用させてもらっています。

 


クリスタ等高線塗りやり方!グラデーションの自由な塗り方を覚えよう【CLIP STUDIO PAINT】

 

それにしても、等高線塗り、知らなかった~。クリスタは多機能なんで、まだまだよく使いこなせてないところも多いんだろうなと思います。

 

 

いきなり本番原稿で試すのは怖いので、試作してみました。

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等高線塗り練習

 

 

選択範囲を指定して、グラデーションにしたい色で線を引いてから、バケツ塗りすると、塗った曲線に合ったグラデーションを作ってくれます。便利!!

 

 

やっと下塗りまで終わりました。

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下塗り完了

 

 

う~ん、いまいちグラデーションの色がキレイに出てないけど…。そのあとの塗りで修正したらいけるかなあ。とりあえず次の段階にすすむことにしました。

 

 

今回も長い長い文をお読みいただき、ありがとうございました。次回こそは終わりたいです…。

 

 

ではではまた。

 

 

 

追記:先日、漫画家のまつもと泉さんの訃報を知りました。昔からずっと尊敬していた漫画家さんで…、いろいろ、考えさせられました。ご冥福をお祈りします。

 

 

 

レーシングミクさんに挑戦 その3

こんにちは~

 

 

表題の「レーシングミクさんに挑戦」…。3回に分けてと言ってましたけど、ラフ段階も終わらないうちに3回目になってしまいました…。こんなんですけどおつきあいいただけたら嬉しいです。

 

 

さて、前回でラフ・下書き段階まできました。私は通常、以下のような感じで絵をすすめています。

 

 

 ラフ・下書き(単色で)→ 線画→ 配色を考える→ 下塗り→ 本塗り→ 仕上げ

 

 

いつもラフは単色の線のみで済ませ、カラーラフを描いたことはありません。プロのイラストレーターのメイキングで、よくカラーラフまで作っておられるのを拝見するのですが、自分では、したことがありませんでした。理由は、「カラーラフは、イラストの依頼主とのやり取りが必要な場合にお互いイメージのギャップを埋めるために作るもので、自分の好きなように描けるイラストなら必要ないのでは?」と思っていたからです。カラーラフを描いたあとに、また線画を描かないといけないのが面倒だし、正直、時間が勿体ない気がしていたんですね。ただでさえ描くのが遅いから。

 

 

けど今回は、カラーラフを作ってみることにしました。この本の手順を取り入れてみたい、と思ったからです。

 

 

おなかに特化したイラスト講座本って、すごく珍しいですよね。今まであまり露出の多い服装のイラストを描いたことがないので(ただ、何故かふとももを描くのは好きなので無駄にふとももを出してることはあります💦) 、おなかとかおへそをキレイに塗る自信がまったくなく…。どうせミクちゃんのおなかを描くならキレイに描いてあげたいもんだよな~、と思っていたところ、この本の表紙が目にとびこんできました。

 

 

か、かわいい…。肉体がやたらリアルだけど、顔と調和しててすごいな(@_@)

 

 

Amazonレビューを見ていると、著者のmignonさんが使用しているのはPhotoshop。マスク塗りというテクニックを使われているらしく、クリップスタジオではレイヤーマスクの仕様が違っているため、まったく同じテクニックは使えない模様…。けれど、塗り方に関しての著者の考えをすごく丁寧に書いてあるようなので、勉強になりそうと思い購入してみました。

 

 

あまり詳しく書けないので端折りますが、mignonさんの塗り方で新鮮に思ったのは、線画の前の段階からかなり詳細なラフを作るというところ。特にカラーラフでは、ラフの線も線画の段階でなぞるだけぐらいに線を決めておいて、色も陰影まで詳細につけておく。そして、色塗りの段階では、ラフの陰影をそのまま乗っけて色塗りに生かす、というのにびっくり。このやり方なら、無駄がなくてよいな~‼と、実践してみたくなりました。

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カラーラフその1

最初のラフ全体に色を乗せて…(といっても、パーツがかなり多いので、これだけでけっこう時間かかっています💦)

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カラーラフその2(陰影と背景をつけた)

陰影と背景を別レイヤーに描きたしました。ここでちょっと失敗したのは、本の付録のブラシデータがPhotoshopのものだったので、これが近いかな?と、かわりにクリスタの「濃い水彩ブラシ」と「不透明水彩ブラシ」で塗っていたのですが、水彩ブラシだけに色が混ざってしまって…。あとの本塗りの段階でうまく塗れない箇所ができて、やや困りしてしまいました(まあそれほど影響はなかったんですが💦)。今度は、レイヤーを都度変えるかブラシを変えるかしないとな…。

 

 

私の当初の計画では、ミクちゃんの後ろから強い光が当たっており、ミクちゃんは逆光状態で背景は真っ白、というのをやろうとしていたのですが(1案)、2案として、上の画像の観客席と紙吹雪の背景つきのイラストを一緒に描いて、家族に見せてみたところ、「背景描いてるやつのほうがいいよ」との意見で一致したので、こっちを採用することにしました。

 

 

こんな感じで、描いている途中での「どうしよう…」という迷いがある程度解消されたので、カラーラフが時間の無駄でないことが実感としてよくわかりました💦一見、遠回りに思えることが、実は早道だったりするんですね。

 

 

カラーラフ、今後は私も取り入れたいと思います!

 

 

…というわけで、やっとラフまで終了しました。次回は、ペン入れ~色塗り段階です。

 

 

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!

 

 

ではではまた。

 

 

 

レーシングミクさんに挑戦 その2

こんにちは。

 

 

今日は、「レーシングミクさんに挑戦」の続きを書きます(すみません!今回すごく長くなります!)。最初のラフをノートにエンピツ描きできたところで、スマホでスキャンし(スキャナーもあるけど、最近はスマホアプリが早いからそればっかりです)、以降はクリップスタジオでの作業に移りました。

 

 

唐突ですが、ツインテールを描くのは得意ですか?(ほんとに唐突だな)

 

 

私、けっこう苦手なんです。イラストがテーマのブログを書いてて、ほとんどが初音ミクちゃんのイラストだったりするのに…。

 

 

ツインテールは、イラストの画面に動きを出しやすい、いわば最強アイテムなんですが、ほんとうに難しいです。いろんな絵師さんの描く初音ミクちゃんを見ていると、華麗なツインテールさばき(この表現変?)にほれぼれしてしまいますが、いざ自分で同じようにやろうとするとなかなかできません。ツインテールの流れもそうですし、ツインテールの束の細さ太さ、毛束の方向、陰影の具合、カールの角度。ミクちゃんの絵を描くたびにツインテールがうまく描けず毎回挫折感に襲われる…。

 

 

そんななか、ひとすじの光明が。

 

 

イラストやペイントアプリのYouTubeチュートリアルを観るのが最近の楽しみです。特に最近家族でハマってみているのがイラストレーターのさいとうなおきさんの動画です。ポケモンカード公認イラストレーターで、初音ミクちゃんのイラストでも人気のイラストレーターさんですね。うちの夫は絵を描くことにはまったく関心がありませんが、さいとうさんのチャンネルの動画はほとんど全部と言っていいぐらい視聴しているようです。全然別ジャンルの職業なのに、何故かすごく仕事の役にたっているらしい。

 

 

なかでも、添削動画がすごく面白くて。応募者のイラストのよさを引き出し、そのよさをさらに引き立てるような添削をされてて、毎回感心しながら観ています。

 

 

そのさいとうさんが動画内で「ツインテールはグレーで塗って形のバランスを見るといいですよ」(すいませんうろ覚えで)的なことを言っておられたので、最近はそれを真似しています。

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最初のラフから

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グレーで塗りました

向かって右側のツインテールがおかしな具合になっていたので、自然に見えるように修正しました。あと、左側のツインテールの付け根が体のパースに合ってないと思ったので、少し下げました。グレーで塗りつぶすと、全体のバランスがはっきりと見やすくなります。

 

 

さて、ツインテールはここでひとまず解決したとして、ここで新たな問題が浮上。昨日もちらっと書いてたと思いますが、プリーツスカート問題です。2018年のかんざきひろさんが描かれたレーシングミクのイラストを見ていると、…スカートが、片プリーツではないですか…!しかも、ウエストベルト部分からプリーツがあるんではなくて、途中から…。えっ、めくれ上がったスカートのうしろ部分、どうすんだ??描きにくいな!!

 

 

もし、男性のかたが読んでらっしゃったら、あまりプリーツスカートに造詣がないかもなので、ここでざっくり説明しますね。プリーツスカートにはいくつか種類があり、主なものにボックスプリーツ(箱ひだ)と片プリーツ(ワンウェイプリーツ、車ひだともいう)があります。ボックスプリーツは、ひだが箱状に左右両側から折ってあるもので、片プリーツは、一方向に折ってあるもの。

 

 

イラストで描きやすいのは、ぶっちゃけ、ボックスプリーツ。向きを考えなくていいんですよね。女子高生のイラストを描く時は、私、ボックスプリーツしか描いたことないです。レーシングでない初音ミクさんも、実は片プリーツだったりするんですが、スカートがめくれあがった姿なんて描いたことがなかったから、いままで困ったことがなかった…。セクシーがあだになるかたちに(いや私がいままで手抜いてただけかも)。

 

 

スカートのうしろ部分のひだを頭の中だけで考えてても「???」となってたところ…。ふと、はてなブログで交流させていただいているさっかりんさんのブログで、ドール服の型紙を制作されている時にキッチンペーパーに製図してドールに実際に当てて確認されていたのを思い出しました。そこで…

 

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リカちゃんママ

リカちゃんママの登場です!!

 

 

トップスがいかにもティーンなのはお気になさらず…(リカちゃんの服)。うちにはリカちゃんもおりますが、娘が髪の毛をぐっちゃんぐっちゃんのアフロ状態にしているので、リカちゃんを好きな方がご覧になられたら悲しまれると思い、登場を差し控えました。

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スカートの裏側

この姿にしたリカちゃんママを左手に持ったまま、スカートの中を覗きながら、描きました。すっごいあやしい主婦…。

 

 

で、描けた…。

 

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スカート部分描けた!

さっかりんさんありがとうございました。描けました!

 

 

ということで、まだラフが続きます。

 

 

こんなに長いのに、読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

ではではまた。

 

レーシングミクさんに挑戦 その1

こんにちは~。すっかり涼しくなりましたね。

 

 

10月5日、初めてのヒトリエベストアルバム“4”配信ライブを視聴して、感動さめやらぬ状態の私です~(*^_^*)いや~、観られてよかったよかった。シノダさんが、次はライブハウスでお会いしましょうと言っておられましたが、私みたいになかなかライブに行くチャンスがない、あと若者に交じって参戦する勇気がない人にとっては、今回みたいな配信型のライブ、とってもありがたい。もちろん、配信でないライブが最高なことは承知の上ですが、配信ライブという機会も、もっと多くなってほしいなと思います…。

 

 

さて、私のほうはといいますと、ここ数週間ずっとイラスト描いてました…。このコロナで小中学校の業者テストが行われていない状態らしく(どこも学習進度遅れてるんでしょーかね…)、内職のお仕事がもらえなくなっていて、せっかくの機会なのでイラストに集中していました。収入は減りますけどね…。

 

 

描いていたのは、10月19日締切の「初音ミクGT参戦100戦記念ファンアートコンテスト」に出す絵です。えっずっとそれしか描いてなかったの?って思われそうな遅さですが、そうなんです(泣)。予想していたより作業に時間がかかって、描けば描くほどいろいろやらなきゃいけない羽目になりまして…。もう終わらないったらありゃしない。で、やっと今朝投稿が済んだので、このブログを書いている次第です。この数週間、絵に関してはけっこう精神的につらかったので、も~ブログに書かずにはおれません!!

 

 

さすがに一回で全部書こうとするとむちゃくちゃ長いブログになりそうなので、2回か3回ほどに分けて作業工程を書くことにします。

 

 

ただし、自己満足なので、読んでて面白いかどうかはわかりません。すみません(;^ω^)

 

 

ピアプロの公式コラボには、年間いくつかコンテストがあるんですが、今回は締め切りに間に合いそうなのと、優秀者の記念品がフィギュアやねんどろいどだった(2020のレーシングミクちゃん欲しい!)ので挑戦することにしました。前回のカラオケDAMピアプロのコラボに応募したときは、自分のあまりの力量のなさに凹みまくり、だいぶ落ち込んだので、今回はそれよりもいいものを作ったんだと言えるよう頑張ろうかと。

 

 

今日は構想~初期ラフまでを書こうと思います。

 

 

まず、前回DAMの反省から、今回は構図をちゃんと考えようと思いました。キャラが立っているだけの構図がいままで多かったので、あまり描いたことがないけど、構図に迫力を出しやすい「アオリ(キャラを下から見上げた構図)」か「フカン(キャラを上から見下ろした構図)」のどちらかにしようと決めていました。今回はレーシングミクさんということもあり、通常のミクさんよりグラマラスでセクシーに描かれる傾向にあります。どういう構図がセクシーなんだろか??ってのを考えるとこから始めました。

 

 

そこで、家にあるヤングジャンプ(東京喰種連載時で気に入った回だけ保存してある💦)のグラビアページを見まくりましたところ、まあフカンが多かったです。う~ん。けど、寝そべってたら動きがでないよね…?レーシングだからスピード感ていうか躍動感が必要じゃないか?そしたらセクシーはどうしたらいいんだ?

 

 

ここで思考停止(早すぎ(笑))してしまったため、歴代レーシングミクさんの中からどれかを先に決めることにして、その衣装に合わせて動きをつけようと考えました。レーシングミクさんは、2010年から2020年まで毎年バージョンが変わっています。

 


【MV】Burning!! / DIVELA 【初音ミク GTプロジェクト 公式テーマソング】

 

どれもかわいいしカッコいいんですが、①ゴールドパーツ、ファー、ラテックス素材のミックス衣装で色塗りの勉強になりそう、②プリーツスカートで動きが出しやすそう、という理由から、2018年のレーシングミクさんを描くことにしました。

 

 

それから、構図はアオリにして、ジャンプで動きを出し、プリーツスカートがめくれてる描写でセクシーを出そう!(無理矢理だな)ということに決めました。このプリーツスカートという決断にのちのち後悔することになろうとは、知る由もなかった…。

 

 

構図が決まったところで、ジャンプのポージング。ポーズの素体にはミクロマン(右側。販売終了のため中古を駿河屋で購入)やポーズスケルトン(左側2体。女性と子ども)を見たりもしますが、これにジャンプの動きをつけるのはさすがに厳しい!自分を撮るにもきれいなジャンプを跳ぶのは不可能!なので、3D素体のジャンプポーズを見ながら描くことにしました。

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ミクロマンとポーズスケルト

 

最初のラフはこんな感じです。子どもの国語ノートの余り。紙質いいしグリッドあって便利。素体をエンピツで描き、ツインテールと服小物を消せる赤鉛筆で描きました(内職で使ってるやつ(;^ω^))。

 

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最初のラフ

今日はここまで。

 

 

ここまで読んでくださったかたがいたとしたら…こんな長くてしょうもない記録におつきあいいただき、感謝です!(´;ω;`)ウッ…

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

ではではまた。