のんびらあと

ストックイラストとがま口製作の記録です。

レーシングミクさんに挑戦 その5

こんにちは。レーシングミク、いつまで続けるつもりだって感じですが、今回で終わります。懲りずに読んでくださり、ありがとうございますm(__)m

 

 

下塗り完了した後からになります。まずはmignonさんの本を参考にしつつ、肌塗りをしました。

 

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 カラーラフで付けた影部分をコピーして下塗りの上にのせ、ぼかしていきます(1影)。光源や筋肉の付き方によって影のぼかしに変化をつけるという方法は、すごく参考になりました。

 

 

また、mignonさんの本で、いちばん印象に残った部分があります。それは、人体を「どう捉え」、どう「二次元のイラストに落とし込むのかは描き手によって変わ」る、というものです。「そのデフォルメの仕方が「個性」になる」という言葉に、とんでもなく衝撃を受けました。いかに自分が何も考えずに肌を塗ってたか…。形がとれてたらいいや、ぐらいに思っていた今までの自分を殴ってやりたい。テクニック云々より大事なことをこの本が教えてくれた気がします。

 

 

2影、3影と、より濃い影をのせていき、ハイライトをつけて肌を塗り終わりました。筋肉や脂肪の付き具合を意識しつつも、腹筋はあまり強調しないほうが好きだなと思い、描き込みはそこそこにしました。

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肌塗り部分

私はいつも、物体が落とす影を塗るほうに気を取られてしまい、光源の位置をたびたび忘れてしまいます。それで今回は、塗り終わりまで光源を忘れないよう、矢印を書くことにしました。実際、今回の絵でも、「はっ!光源はこっちだった!」と気づかされること多々あり(;^ω^)、役に立ちました💦今度からこうしよう。

 

 

次に、服を塗ります。ラテックス部分は、ツルツル感を出すために、面を意識してぼかし過ぎないよう気を付けました。ファー部分は、今回厚塗りではなくどっちかというとアニメ塗り~ブラシ塗りに近いので、毛のフワフワした感じを出せるように、描き込みすぎないように気を付けました。

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服の部分

 

 

そして、金属部分を塗ります。この本を参考にして塗りました。

 

 一年前くらいに購入していたのですが、今まで自分の絵で宝石や金属を描くことがあまりなかったので、今回やっと出番が~✨宝石の線画素材とブラシがダウンロード特典についてて、描き方だけでなくちょっとした宝石図鑑にもなっています。楽しい本です。

 

 

杖と、あちこちにあるクロス型の星のパーツなど、今回結構金属を塗るところ多かったですが、金属を塗るって楽しいですね~これ。女性が貴金属を好きな理由がちょっとわかる気がしました。この絵柄にはもうちょっとあっさりめの塗りが合っていたかな~?でも楽しかったからまあいいか。

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金属部分

 

今度は髪の毛を塗ります。1影、2影、ハイライトと塗っていきました。ツインテール部分のグラデーションは下塗り段階より良くなったと思います。ただ…。前髪とサイドの髪にもグリーンから黄緑のグラデーションがありまして、髪色の明るさと光が当たってる明るさ(ハイライト)をどう描いたらいい感じが出せるのか、塗れば塗るほどわけがわからなくなってしまい、髪の毛については自分のなかで消化不良な感じで終わってしまいました。数日このせいで作業の手が止まってしまってたんですが、最終的に「もう、これぐらいにしといたるわ!」と吉本新喜劇的な捨てゼリフを残しつつ、無理矢理終了しました…。髪の毛は本当、悔いが残っています。今後の課題だ…。

 

 

塗り作業の一番最後は、顔のパーツを塗ります。一番好きな作業なので、いつも一番最後に塗っています(ショートケーキのイチゴは一番最後に食べる派←どうでもいい)。メイクしてあげてる気分になって、楽しいんですよね。塗っているときはニヤニヤしていると思います💦かんざきひろさんのレーシングミクは、瞳孔が星の形になっていますが、自分のイラストとは合わなかったため、ハイライトを星型にしました。でも、絵を拡大しないとよく見えないという…(汗)。

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顔部分

 

 

線画の色トレスをして人物の塗りは終了です。

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ミクちゃんの塗り完了

 

次に背景に移ります。カラーラフを家族に見せたときに、観客席も描いたほうがいい、との感想があったので、描くことにしました。

 

 

描いたのは…、鈴鹿サーキットの観客席、グランドスタンドです。なぜここにしたのかというと、以前、5年ほど、三重県の津市に住んでいて、唯一実際に行ったことがあるサーキットだからです。恥ずかしながら今回調べて初めて知ったのですが、ホンダの創業者本田宗一郎氏が日本で初めて造ったレーシングサーキットだったんですね…。いやほんと近くに住んでいたというのにお恥ずかしい。もっとちゃんと見とくんだった…。

 

 

鈴鹿といえば、納豆コーヒーゼリーサンドで有名な鞍馬サンドしか思い浮かばない私でした、すみません(このサンドイッチ、納豆とコーヒーゼリーを生クリームで挟んだという、すんごい食べ物です。食べた人に感想聞いたことがあるんですが、「まぁ意外と食べられる」んだそうです。コーヒーゼリーで納豆臭を感じないらしい。私は挑戦しませんでしたが。それ以外にも、地元の食材を使ったいろんな種類のサンドイッチがあり、パンも自家製で美味しいので、お近くに寄られたさいはぜひ~)。私もまた行きたいな。

 

 

話がだいぶ脱線しました💦鈴鹿のグランドスタンドのアウトラインをとって描き込んで、そこから観客のシルエットをちまちま点描しました。実際には観覧車がそばにあるのですが(遊園地になってる)、雑多な感じになっちゃうので、描いていません。空に紙吹雪を散らし、仕上げ作業をして、やっと完成しました。

 

 

長かったあ…。

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完成しました

提出後、しばらくは他の作品を観るのが怖くてピアプロを覗きに行けませんでした。締め切り数日後に他の方々の作品を観に行きました。観た感想…。

 

 

フィギュアとねんどろいど、確実に無理ですな。

 

 

いやもう、サムネ一覧を眺めた時点で負けてますよ…。頑張ったんだけどなあ…。出品作品を拝見すると、もちろん上手いというのもあるけど、みなさん「うちの子」ミクちゃんを最大限いい状態にもっていけるようにすごく練られてる。作品の魅力で負けてましたね。普段は他の人の絵の魅力を素直に感じられるのに、コンテストってやっぱ違うのかなあ、自分との差を感じるばっかりで、観るのが苦しかったです。

 

 

ですが、今回、書き慣れていないのもあって5回にもわたる長期になってしまいましたが、メイキングを初めてブログに書いているうちに、

 「こんなことができるようになった」

 「こういうところに意識を向けられるようになったんだ」

という自分自身の変化を発見できました。自分自身を見つめ直すことができたというか。

 

 

じゃあ、今度はこういうことをやってみよう、と、次に目を向けることが、ブログに書くことで自然にできるようになった気がしています。以前、DAMのイラコンに出した時には、もっと落ち込んで絵もしばらく描けない状態が続きましたけど…。やっぱり、読んで感想をくださる方がいるというのはありがたいことですね。

 

 

次のイラコンに応募するのは来年あたりになりそうですが、それに備えて、気持ちを切り替えてイラストの勉強を続けていこうと思っています。

 

 

毎回、長い文章を読んでいただき、本当にありがとうございました。

 

 

ではではまた~