のんびらあと

ストックイラストとがま口製作の記録です。

練習

昨年お知り合いになった方から、チラシのイラストの依頼をいただきました。「子どもたちと木」というイメージを伝えられたので、当初、私としては背景込みの人物イラストという線で考えていました。

有難く時間的な余裕をいただけまして、背景画の練習も兼ねて、構想を練ることに。
考えている路線に近そうということで、よー清水著『「キャラの背景」描き方教室』を購入しました。私にとってはナカナカのお値段でしたが、ブラシの使い方に始まって、パースなしの背景画、一点透視から三点透視までメイキングが掲載されており、購入者特典のブラシもあって、買ってよかったです。ファイアアルパカからクリップスタジオに移行したばかりなので、ソフトの使い方にも慣れたかったですし(クリップスタジオ対応のテキストです)。

私の場合、普段描いているストックイラストでは、人物の背景はほとんど透過することが多いです。線画を描いて着彩するいつものパターンとは違った描き方もやってみたい、というのもありました。それで、本の最初から順番にメイキングと同じように描いてみる、というのをやってみることにしました。

これは、最初のメイキング「雨上がりの少女」を参考にしつつ描いてみました。他のこともしながらなので、3日くらい。よー清水さんの参考例イラストには素敵な高校生の女の子が描かれていますが、こちらはてんとうむしを発見した小学生がモチーフ…。落差がありすぎ。
イメージ 1
そして、タッチがお手本と違い、粗すぎ。難しかった…。

最初、ダンゴムシにしようと思ったのですが(幼稚園児から小学生まで大人気ですよね、ダンゴムシ)、やめました。やめてよかったです。

ひたすらグレーの濃淡を描き込んでいるときは、なんか鬱々とした気分で塗っていて、「いつ終わるんだこれ」と思い、やめたくなりましたが、色を定着させる段階に入ったら急に楽しくなってきました。世界が色づいていくみたいな不思議な感覚で、線画を色塗りするのとは違う面白さがありました。

結果的には、上記の路線もチラシの趣旨に合わないかもしれない、という考えに至りまして、最終的に提出したのはいつもの自分のスタイルのイラストだったのですが…。また次の段階も練習したいと思っています。